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経営コラム

評価制度がなくても大丈夫!中小企業が決算賞与で社員さんの納得感を生むコツ

2025.08.08 | 給与・賞与

「うちには評価制度なんてないんだけど、それでも賞与って出して大丈夫?」

これは、倉敷市玉島でお付き合いしている中小企業の経営者から、実際によく聞かれるご相談です。

結論から言えば、「制度がなくても賞与は出してよい」と私たちは考えています。そして、制度が整っていないからこそ、経営者の「言葉」と「伝え方」がより大切になるのではないでしょうか。


評価制度がなくても賞与は出せる

中小企業では、明文化された評価制度がない会社の方が多いのが実情です。

  • 人事考課表はない
  • 目標設定や面談もしていない
  • 給与テーブルも曖昧

でも、それでも賞与を出している会社はたくさんあります。

なぜかというと、「ありがとう」「よく頑張ってくれた」という気持ちを形にしたいという経営者の思いがあるからです。


賞与で大切なのは「納得感」

制度よりも大切なのは、「なぜこの金額なのか」「どういう基準で判断したのか」が社員に伝わることです。

たとえば、

  • 売上が伸びたから、利益が出たから
  • 新しいことにチャレンジしてくれたから
  • 困難な業務を引き受けてくれたから

こういった背景をきちんと伝えるだけでも、社員は「見てくれている」「評価してくれている」と感じてくれます。


経営者が伝えるべき「評価の軸

評価制度がなくても、経営者自身の中には「評価している基準」があるはずです。

  • 遅刻せず真面目に出勤している
  • お客様からの評価が高い
  • 新人をサポートしてくれた
  • 小さな気づきを行動に移してくれた

こうした日々の姿勢や行動を「経営者として見ていた」という言葉にして伝えることで、賞与の意味は何倍にも伝わります。


伝え方ひとつで「ただのお金」が「感謝」になる

賞与支給の際、金額だけを伝えて終わると、社員にとっては「数字」以上の意味を持ちません。

でも、「あなたの〇〇な働きが会社を助けた」と言葉を添えれば、社員のモチベーションは大きく変わるはずです。

制度がないからこそ、「気持ちを込めた一言」が、賞与の納得感を支えるのです。


まとめ

  • 評価制度がなくても、賞与は出せる
  • 大切なのは、「なぜ支給するのか」を言葉で伝えること
  • 経営者の視点で見ていた「行動や姿勢」を具体的に伝えると納得感が高まる

「制度が整っていないから…」とためらうより、「今ある思いを、どう伝えるか」が大切です。

倉敷市玉島の経営者の皆さまへ、社員に響く賞与の伝え方や、納得感ある制度づくりのヒントを、一緒に考えていきませんか?