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経営コラム

黒字なのに残高ゼロ?倉敷市・玉島の社長必読!資金繰り改善はキャッシュフロー計算書から

2025.06.06 | キャッシュフロー計算書

「利益が出ているのにお金がない…」

倉敷市・玉島の中小企業の経営者の方からよく聞く悩みの一つに、
「売上も利益も出ているのに、なぜか現金が残らない」
というものがあります。

この原因の多くは、キャッシュフロー(C/F)を正しく把握できていないことにあります。
C/Fはお金の流れを可視化するもので、利益計算とはまったく別の視点から、
企業の健全性や資金繰りのリスクを浮き彫りにしてくれるツールです。

この記事では、C/Fの基本について、中小企業経営者にも分かりやすく解説します。


キャッシュフロー計算書の3区分とは?中小企業が知っておきたい資金の流れ

キャッシュフローは、文字通りお金の流れが分かるようになるための表であり、現金・預金の増減をその要因別に見ることができるようになっています。

現預金の増減について、以下の3つに分類して示しています。

  • 営業キャッシュフロー(営業CF):本業でどれだけ現金を稼いだか
  • 投資キャッシュフロー(投資CF):設備投資や資産の購入などに使った現金
  • 財務キャッシュフロー(財務CF):借入や返済、増資などに伴う現金の動き

この3つを見ることで、「お金がどこから入って、どこへ出ていったのか」が一目でわかるようになります。


経営者の大半はC/Fを見ていない?!

多くの中小企業では、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)しか見ていないのが実情です。

会計事務所も説明しないことが多いのではないでしょうか。

  • 「年に1回決算書を見ているだけ」
  • 「月次の数字を追っているけれど、資金繰りは勘頼り」

このような経営が続けば、知らず知らずのうちに資金ショートに陥るリスクが高まります。

中小企業では、借入金の返済が多額になりますし、仕入れ代金の支払いが売上代金の入金よりも前倒しになる、いわゆるサイト負けの状態になっています。

キャッシュの流れを損益計算書や貸借対照表のみで把握することは不可能です。


特に重要なのはフリーキャッシュフロー(FCF)

少し専門的な話をしますが、大事なポイントです。

FCF(フリーキャッシュフロー)という言葉を聞いたことがありますか?

フリーキャッシュフロー(FCF)= 営業CF  +  投資CF
つまり、本業で稼いだお金から投資で使ったお金を引いた残りです。

これがプラスであれば、借金の返済や新たな投資に回せますが、
マイナスであれば、利益があったとしても資金繰りが悪化している可能性があります。

図の例では、利益は出ているのに現金残高が減っているという事態。
このような「黒字倒産」リスクを防ぐには、C/Fのチェックが欠かせません。


C/F経営で見えてくる資金繰りの「真実」

キャッシュフローを見ることで、

  • 今月どれだけ現金が増減したか
  • 借入金の返済余力はあるのか
  • 利益は出ているけど手元に現金はあるのか

といった、経営の本質的な部分が見えてきます。

つまり、表面的な数字に惑わされず、手元資金を常に意識した経営判断ができるようになります。


まとめ:C/Fを見れば経営の血流がわかる

キャッシュフローは、企業の血流のようなものです。
利益や売上だけでは見えない、お金のリアルな流れを映し出してくれます。

中小企業こそ、C/Fを経営に取り入れることで、
無理のない投資判断や資金繰り、さらには金融機関への説明力の向上にもつながります。


【行動喚起】今すぐ、自社のキャッシュフローを見直してみませんか?

「うちはちゃんと現金を管理できているだろうか?」
「今の借入額、本当に返せる余力はあるのか?」

そんな疑問をお持ちの経営者さまは、
ぜひ一度、C/Fを専門家と一緒に見直してみてください。

当社では、無料のC/F診断資金繰り改善相談も承っております。
気になる方は、お気軽にご相談ください。

一緒に自社のお金の流れを確認してみましょう。